この本の内容紹介
白猫と黒猫の両親から生まれた赤い毛並みの子猫が主人公です。兄弟たちはみな両親に似た色をしているのに、一匹だけ赤い毛並みです。
周りから心配されたり、変わることを勧められたりしますが、最終的に自分らしさを大切にする決心をして旅に出ます。
白猫と黒猫の両親から生まれた赤い毛並みの子猫が主人公です。兄弟たちはみな両親に似た色をしているのに、一匹だけ赤い毛並みです。
周りから心配されたり、変わることを勧められたりしますが、最終的に自分らしさを大切にする決心をして旅に出ます。
作者 | |
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出版社 | |
対象年齢 | |
タグ | |
本体価格 | 1300円(税別) |
サイズ/ページ数 | 26cm×21ccm/32ページ |
発行日 | 2011年08月 |
ISBN (商品コード) |
9784894237308 |
4歳の娘は最初から最後まで、真剣に聞き入っていました。特に、主人公の赤猫が小麦粉を振りかけられたり、ペンキで模様を描かれたりするシーンでは、クスクスと笑いながら「おかしいね」と言っていました。
また、最後に7色の子猫たちが生まれたページは娘のお気に入りので、「虹みたいできれい!」と何度も見ていました。
この絵本は、自分らしさや他人との違いについて考えるきっかけになりますが、娘の反応や返答を聞く限りでは、まだ理解しきれていないと感じます。
4歳の子にとって個性について考え受け入れることは難しいことだとは思いますが、少しでも考えるきっかけになってくれたら嬉しいなと思います。
表紙のあかねこは愛らしいけれど、どこか切ない表情。何かを力強く訴えているような気がし、親の私が内容を知りたく借りました。
この絵本の魅力は「個性」と「多様性」についてのメッセージを、優しく伝えている点にあると感じます。
誰もが持っている「人と違うところ」を肯定的に捉え、それを認め合うことの大切さを教えてくれます。また、家族の愛情と心配が時として重荷になることもあるという繊細な問題も上手く描かれています。
さらに、自分らしさを貫くために新しい環境に飛び込む勇気や、その先で待っている幸せな出会いについても描かれており、子どもたちに「違うことは素晴らしい」というポジティブなメッセージを届けています。