この本の内容紹介
広い海のなかで、小さな赤い魚の兄弟達が楽しく暮らしていました。でも、そのなかに一匹だけ黒い魚がいました。名前は「スイミー」泳ぐのが誰よりも速いです。
ところがある日大きなマグロが凄い速さでやって来て、赤い魚の兄弟達を一匹残らず飲み込んでしまったのです。逃げたのはスイミーだけ。スイミー一匹になり、とても悲しい気持ちで暗い海のそこを泳ぎました。でも、きれいなクラゲや大きな伊勢海老、長いうなぎなど海のなかの色々な生き物達を見ているうちに元気を取り戻しました。
そのとき、スイミーの兄弟にそっくりなたくさんの赤い魚達を見つけました。でも、「大きな魚に食べられてしまう。」と岩かげに隠れて出てこようとはしません。そこでスイミーは考えて、みんなで固まって大きな魚のようになって泳ぐことを思い付きました。みんなで集まって大きな魚に見えるようになったとき、スイミーは「ぼくが、目になろう」と言いました。
そして、みんなで大きな魚を追い出すことが出来たのです。