くまの木をさがしに

「きのこ」という女の子がもうすぐ誕生日を迎えます。きのこは誕生日に世界一かわいいくまのぬいぐるみが欲しいと思っていました。

でも、どうしたらそのプレゼントがもらえるのかわかりません。そこで、 「たんじょうびのかみさま」に手紙を書いて頼むことにしたのです。

何度も書き直してやっと手紙を書きあげて、街のポストに投函しました。そして、誕生日の前日に、見たこともない郵便屋さんがきのこに手紙を届けにやって来ました。

それは「たんじょうびのかみさま」からの返事で、中にはくまの木へ行って自分で選びなさいと書かれた地図が入っていたのでした。

きのこは地図を頼りにくまの木へ行って、お気に入りの世界一かわいいくまのぬいぐるみを見つけることが出来たのでした。

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作品情報

娘は最近、手紙を書くことや、地図を見て出かけることが大好きで、この絵本は好きなことがたくさん出てきて喜んで見ていました。

絵本の中に出て来た地図は、きのこの家から森や洞穴を抜けてくまの木への道が書かれているものでした。これを見て娘も真似して、いつも歩いている家から幼稚園までの道を地図のように書いて遊び始めました。

必ず前を通るラーメン屋さんや、コンビニを描いたり、自販機や家の前にたくさん花を飾っている家など細かく描き加えていて感心しました。
娘は洞穴が出てきた瞬間に何かを察知したようで、怖がり始めました。「もうみない」と騒いで寝室に駆け込んで大騒ぎです。でも、怖いけど続きは気になるので、戻って来てはやっぱり怖いと逃げるの繰り返しです。

私がいい加減に待ちくたびれて続きを読み始めると、後ろの方から絵本を覗き込みながら話を聞いていて笑ってしまいました。結局、洞穴の中に出て来たのは道を教えてくれた親切なこうもりで、安心した娘は落ち着いて続きを読むことが出来ました。