この本の内容紹介
ナナちゃんという女の子のウサギの家族のお隣に、ロコちゃんという女の子のうさぎの家族が引っ越してきました。ふたりは家の間にある垣根のトンネルでボールを転がしっこして、すぐに仲良しになりました。
ロコちゃんは運動神経がいいので、そんなロコちゃんをナナちゃんはすごいなと思っていました。ナナちゃんは絵を描いたり、何かを作ったりするのが上手で、そんなナナちゃんをロコちゃんはすごいなと思っています。
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ある日のこと、ふたりで原っぱで遊んでいると、大きな切り株がありました。ロコちゃんは軽々と登ってしまいましたが、ナナちゃんはなかなか登れません。ロコちゃんに上から引っ張ってもらって、やっと登ることが出来ました。
ナナちゃんにとってはその切り株の上は、とても高くてこわい場所でした。ロコちゃんにとっては原っぱの遠くまで見えて、とても楽しいところでした。切り株からひょいと降りたロコちゃんですが、ナナちゃんは怖くて降りることが出来ません。
ロコちゃんが少し強引にナナちゃんの手を引っ張って降ろそうとしたら、ナナちゃんは「どし~ん」と下に落ちてしまいました。「ロコちゃんのいじわる~」とナナちゃんは泣いて帰ってしまいました。それから、ふたりは何日も遊ばなくなってしまいました。
でも、ふたりとも仲直りがしたいのです、その時仲良くなるきっかけになった、垣根のトンネルでボールを転がしっこをして仲直りしたのでした。