もうぬげない作：ヨシタケシンスケ

服を脱ごうとして、お腹丸出しのまま顔のところで引っかかってしまった男の子は、なかなか服を脱ぐ事が出来ません。服を脱がないまま大人になる決意をしますが...。ユーモア溢れるストーリーと絵、かわいそうな男の子を応援したくなる一冊です。

作品情報

書店で表紙と、タイトルに惹かれて手に取って読んだ本です。1ページ目に「ぼくのふくがひっかかってぬげなくなって、もうどのくらいたったかしら」これを見た途端、吹き出してしまって、すっかり気に入ってしまい即購入した本です。

家でゆっくり周りを気にすることなく笑って読んだ絵本です。
引っかかったままの状態で生活しようとする男の子が飲み物を飲む時、猫にお腹に乗られた時どうすればいいのか真剣に考えるところが楽しいです。

保育士時代、4、5歳くらいの子なら、この状態はたまらなく楽しいのでふざけて「早く着替えなさい」と注意したことは何度となくありました。

それがこんな楽しい絵本になるのだから作家さんの視点に感動してしまいました。きっと、共感する子ども達がたくさんいることと思います。
娘も着替えの最中に、顔がひっかかって脱げない状態になると面白いらしく大笑いしています。娘にも伝わるかな？と思って読んでみましたが、話の内容は難しいようでした。

でも、絵を見て自分も経験したことがあることだと分かったようで服をまくりあげて真似しようとしていました。