わたし、くわがたの表紙

わたし、くわがた

この本の内容紹介

語り手であるメスのくわがたが自分たちについて紹介してくれる科学・図鑑のような内容の絵本です。

くわがたがどのように生活し、食事をし、繁殖するのかが詳細に描かれ、さらに森の中での彼らの役割や他の昆虫たちとの関わりも丁寧に解説されています。

くわがたといえば、ツノ(アゴ)の大きなオスのクワガタを想像しますが、小さく目立たないメス。

しかしオスには負けていません。樹液を出すために、木の皮を傷つけたり、卵を生むために堅い木に穴を開けることだってできるのです。力強く生きるメスの姿が生き生きと描かれています。

作品情報

作者
出版社
対象年齢
タグ
本体価格 1000円(税別)
サイズ/ページ数 26cm×24cm/28ページ
発行日 2011年6月5日
ISBN
(商品コード)
9784834026252

皆さんのご感想

  • 母の私が同シリーズの『ぼく、だんごむし』を読んだことがあり、図書館で借りてきた1冊です。

    6歳の息子は、ヒラタクワガタやミヤマクワガタなど様々なクワガタが描かれているページが気に入った様子で「メスはみんな似てるんやなぁ」と不思議そうに言っていました。

    また、幼虫の期間が2年間もあることに対しても「長い!」と驚いていました。

    昆虫にはあまり興味のない息子も、興味深そうに見ていたのが、この絵本のシンプルなイラストと図鑑っぽさが6歳の心にヒットしたように思いました。

    人物のイラスト
  • 人物のイラスト

    絵本を読み進める中で、子どもは新しい発見に目を輝かせていました。

    まず、「クワガタってこんなに種類がいるの?!」と、クワガタの多様性に驚いていました。さらに、メスクワガタとオスクワガタの違いについても興味を持ち、雄の大顎に対してメスが持つ力強い動きに感心していました。

    また、樹液という言葉初めてだったので、「樹液って何?」と鋭く質問を投げかけてくるほど興味津々で、絵の中で樹液を吸う昆虫たちをじっと見つめていました。

  • 親の視点から見ても、この絵本には多くの魅力があります。まず、一般的によく知られているオスのクワガタムシだけでなく、メスの生態にスポットを当てている点が斬新です。

    昆虫の生態や自然界の神秘、またオスとメスの役割の違いについて、親でもしらない部分が解説されており、子どもと一緒に学ぶ楽しさがあります。

    さらに、昆虫が持つたくましさや慎ましさが描かれていることで、生命の大切さや自然の知恵を感じさせる内容になっています。

    図鑑を開くと途端に難しくなってしまう昆虫の生態が、この絵本では自然と理解できるように工夫されており、子どもの「もっと知りたい」という意欲にもつながっているなと感じます。

    人物のイラスト
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