げたに ばけるの表紙

げたに ばける

この本の内容紹介

たぬきのお母さんが、たぬきの子どもに化けることを教えていましたが、小僧に化けるとひげを生やしてしまったりして上手く出来ません。でも、下駄にばけるのだけは何故だか上手に出来ました。

下駄に化けた子だぬきが、木の下に転がっていると、丁度片方の下駄の鼻緒が取れて困っているお侍さんが通りかかりました。そして、子だぬきが化けた下駄を履いて歩きだしてしまいました。

子だぬきの事が心配で、母だぬきも後をつけていきました。途中で、重さに耐えられなくなってしっぽが出て来たり、声をあげてしまったのですがお侍さんは気にせず歩き続けます。

その内に村の下駄屋に入ったお侍さんが、下駄を買って子だぬきの下駄に「や、ごくろうであったのう」とお金をくれたので、苦しかったことも忘れて喜んで親子で帰って行きました。

つづきを読む

作品情報

作者
出版社
対象年齢
タグ
本体価格 1300円(税別)
サイズ/ページ数 26.3cm×21.3cm/28ページ
発行日 2016年7月15日
ISBN
(商品コード)
9784790253068

皆さんのご感想

  • 面白いお話で、娘も気に入っていましたが、お侍さんに子だぬきの下駄が履かれてしまってからは心配で落ち着かないようでハラハラしていました。

    下駄の子だぬきが苦しそうにしているのに、気が付かないお侍さんに怒っていましたが、最後にはお金をくれて「本当は気が付いていたんど。」と分かると、複雑そうでした。

    「自分ならたぬきがかわいそうだから、ケンケンで行くよ!」と言っていて、色々な事を思うようになったんだなと感じました。子だぬきにも化けるなら、人になった方がいいよと教えてあげるとも言っていました。

    人物のイラスト
この記事をシェアする