この本の内容紹介
たぬきのお母さんが、たぬきの子どもに化けることを教えていましたが、小僧に化けるとひげを生やしてしまったりして上手く出来ません。でも、下駄にばけるのだけは何故だか上手に出来ました。
下駄に化けた子だぬきが、木の下に転がっていると、丁度片方の下駄の鼻緒が取れて困っているお侍さんが通りかかりました。そして、子だぬきが化けた下駄を履いて歩きだしてしまいました。
子だぬきの事が心配で、母だぬきも後をつけていきました。途中で、重さに耐えられなくなってしっぽが出て来たり、声をあげてしまったのですがお侍さんは気にせず歩き続けます。
その内に村の下駄屋に入ったお侍さんが、下駄を買って子だぬきの下駄に「や、ごくろうであったのう」とお金をくれたので、苦しかったことも忘れて喜んで親子で帰って行きました。