この本の内容紹介
山男が住む場所を探してたどり着いたのは、きつね森。キツネ達は、兵隊に化け、秋の大せんそうに向けて訓練中。相手は、さむがりんぼで有名な殿様。殿様は、キツネを毛皮にしてしまおうとするのです。
心優しい山男は、キツネと一緒に訓練しながらも、大好きな大根を育てます。寒い冬になったら「ふろふきだいこん」にして食べるためです。
せんそうの日がやってきて、とのさまの兵隊たちが大事な大根畑に踏み入ろうとした時、大根畑を荒らされては困るので、山男は2トンはんもの岩をかついで対抗します。
山男が住む場所を探してたどり着いたのは、きつね森。キツネ達は、兵隊に化け、秋の大せんそうに向けて訓練中。相手は、さむがりんぼで有名な殿様。殿様は、キツネを毛皮にしてしまおうとするのです。
心優しい山男は、キツネと一緒に訓練しながらも、大好きな大根を育てます。寒い冬になったら「ふろふきだいこん」にして食べるためです。
せんそうの日がやってきて、とのさまの兵隊たちが大事な大根畑に踏み入ろうとした時、大根畑を荒らされては困るので、山男は2トンはんもの岩をかついで対抗します。
作者 | |
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出版社 | |
対象年齢 | |
タグ | |
本体価格 | 1300円(税別) |
サイズ/ページ数 | 26cm×19cm/48ページ |
発行日 | 1974年 |
ISBN (商品コード) |
9784772100380 |
読み始めてから、普段読んでいる絵本よりかなり長いお話であることに気づきましたが、息子はじっと最後まで聞いていました。
特に好きなのは、山男がとのさまの兵隊に捕らえられてお城の庭の松の木にがんじがらめに縛りつけられ、雪まみれになりながらも、にわっと笑うページです。「とのさまの目がびーだまよりもまるく」という表現がお気に入りで「びーだま!」と実際にビー玉を取り出してきました。
息子にはストーリーが少し複雑かなと心配しましたが、続きが気になるようで最後まで読んでとせがまれ、こういったお話も読めるようになったんだなと成長を感じました。闘いの末の平和的なラストも安心した気持ちで読めていいなと思いました。
6歳の長男、3歳の次男ともに好きな「11ぴきのねこ」の作者・馬場のぼるさんの絵本ということで、ママが図書館で借りてきました。
長男は、通っている保育園で大根を育てていました。なんと、この絵本を読んだ翌日に、園で大根を収穫しふろふきだいこんにして食べたそうで、その晩もう一度一緒に読みました。実際に経験したことが、物語に出てくるので一層楽しく聞いていました。
長男の特に好きな場面は、山男がキツネと一緒に兵士に化ける訓練をするところ。どうやっても山男は山男のままなことに笑って見ていました。
次男には、話が二転三転するので、少し難しかったようですが、キツネが兵隊から逃げて、大根畑に隠れている姿に「ここにもいる!」と楽しそうに探す姿がありました。
この絵本は、馬場のぼるさんの絵本第一作です。たいしょうのキツネがいたり、ユーモラスな文章だったり、素朴なイラストだったりと、この絵本から「11ぴきのねこ」に繋がっていくのだなと感じられる1冊でした。