この本の内容紹介
くまのがっこうに暮らす12匹のくまのうち、末っ子でたったひとりの女の子であるジャッキーのお誕生日が描かれたお話です。
お兄ちゃんたちはジャッキーのために、ケーキを焼いたり、プレゼントを包んだり、演奏の練習をしたりと、大忙しで準備を進めます。
一方のジャッキーは、自分のお誕生日にわくわくしすぎてお熱を出してしまいます。
くまのがっこうに暮らす12匹のくまのうち、末っ子でたったひとりの女の子であるジャッキーのお誕生日が描かれたお話です。
お兄ちゃんたちはジャッキーのために、ケーキを焼いたり、プレゼントを包んだり、演奏の練習をしたりと、大忙しで準備を進めます。
一方のジャッキーは、自分のお誕生日にわくわくしすぎてお熱を出してしまいます。
| 作者 | |
|---|---|
| 出版社 | |
| 対象年齢 | |
| タグ | |
| 本体価格 | 1300円(税別) |
| サイズ/ページ数 | 18.2cm×21cm/36ページ |
| 発行日 | 2005年7月 |
| ISBN (商品コード) |
9784893093646 |
| シリーズ | くまのがっこう くまのがっこう おはようジャッキー くまのがっこう ジャッキーのいもうと くまのがっこう ジャッキーのうんどうかい くまのがっこう ジャッキーのおせんたく くまのがっこう ジャッキーのしあわせ くまのがっこう ジャッキーのはつこい くまのがっこう ジャッキーのパンやさん おでかけジャッキー くまのがっこう ジャッキーのゆめ くまのがっこう ジャッキーつきへいく くまのがっこう ジャッキーのじてんしゃりょこう くまのがっこう ジャッキーのしんゆう くまのがっこう ジャッキーのたからもの くまのがっこう ジャッキーのちいさなおはなし くまのがっこう ジャッキーのトマトづくり |
この絵本を選んだ理由は、以前からくまのがっこうシリーズの温かい世界観と、末っ子ジャッキーの個性に魅力を感じていたからです。ちょうど娘の誕生日が近く、誕生日をテーマにした絵本を一緒に楽しみたいと思ったことが、選んだきっかけでした。
読み聞かせをしていると、娘は最初から最後まで目を輝かせながら夢中でページをめくっていました。ジャッキーがドレスを選ぶシーンでは「どれにしようかな〜」と自分も一緒に選んでいるかのように声を出し、大きなケーキのページでは「うわ〜!おいしそう!」と大興奮でした。
ジャッキーが発熱して寝込んでしまう場面では、娘も「たいへん…。」と心配そうに覗き込んでいたのが印象的でした。実はうちの娘も、楽しみにしていた保育園のイベントの前に体調を崩すことがよくあるので、ジャッキーの気持ちに強く共感していたようです。


子どもが特に気に入っていたページは、ジャッキーが王冠をかぶり、ブランコに乗って登場する場面です。「おひめさまだ〜!」と目を輝かせていました。
ふだんからお姫さまやプリンセスが大好きな娘にとって、この演出はまさに夢のような世界だったようです。また、カラフルなガーランドやプレゼントの山、音楽隊など、細部まで丁寧に描かれたイラストも気に入っていて、読み終わったあとも「もう1回読んで」と何度もせがまれました。
親の目線から見ると、この絵本の最大の魅力は、周囲の愛情にあふれた世界が描かれていることです。兄弟たちがジャッキーのために一生懸命準備する姿や、具合が悪くなった彼女をみんなで支えるシーンには、子どもを思う優しい気持ちが溢れています。
また、うれしさや緊張で体調を崩してしまうという繊細な心の動きも丁寧に描かれており、子どもの成長に寄り添う一冊として親としても共感を覚えました。
息子はくまのこ達のそれぞれの特徴を指差して「この子は顔が細いね」「耳の形が違う」などと注意深く見比べていました。
特に好きなのは、お兄ちゃん達がお医者さんになったり看護婦さんになったりしてジャッキーのために頑張るページです。銘々が仕事を持って、せっせとお世話をしているところがお気に入りです。
お兄ちゃん達に愛されて、とても大切にされているおしゃまなジャッキーのお姫様っぷりや、お祝いごとの準備に皆でいそいそと取り掛かっている様子はとても幸せが詰まっていて素敵だなと思いました。お行儀の良い語り口調の文章がとても可愛らしく、和やかな気分になりました。
