この本の内容紹介
12匹のくまたちの末っ子である女の子のジャッキーが主人公です。
ある日、いたずらが過ぎてお兄ちゃんたちに怒られたジャッキーは、家出を決意します。自由を満喫しながらも、だんだんと退屈さや寂しさを感じ始め、宿題の作文「わたしのたからもの」について考えるようになります。
12匹のくまたちの末っ子である女の子のジャッキーが主人公です。
ある日、いたずらが過ぎてお兄ちゃんたちに怒られたジャッキーは、家出を決意します。自由を満喫しながらも、だんだんと退屈さや寂しさを感じ始め、宿題の作文「わたしのたからもの」について考えるようになります。
| 作者 | |
|---|---|
| 出版社 | |
| 対象年齢 | |
| タグ | |
| 本体価格 | 1300円(税別) |
| サイズ/ページ数 | 18.2cm×21cm/36ページ |
| 発行日 | 2009年1月 |
| ISBN (商品コード) |
9784893094582 |
| シリーズ | くまのがっこう くまのがっこう ジャッキーのいもうと くまのがっこう ジャッキーのうんどうかい くまのがっこう ジャッキーのおせんたく くまのがっこう ジャッキーのはつこい くまのがっこう ジャッキーのゆめ くまのがっこう ジャッキーのパンやさん おでかけジャッキー くまのがっこう おはようジャッキー くまのがっこう ジャッキーつきへいく くまのがっこう ジャッキーのおたんじょうび くまのがっこう ジャッキーのクリスマス くまのがっこう ジャッキーのしあわせ くまのがっこう ジャッキーのじてんしゃりょこう くまのがっこう ジャッキーのしんゆう くまのがっこう ジャッキーのちいさなおはなし くまのがっこう ジャッキーのトマトづくり |
読み聞かせをしていると、子どもはジャッキーの奔放な行動に思わず笑ってしまう場面が多くありました。特に、ファッションショーをしたり、カエルを枕に隠したりするシーンでは声を出して笑いながら、「ジャッキーはすごいね!」と驚いている様子でした。
一方で、家出をしてひとりぼっちになる場面や、ロイが崖から落ちたと知るページでは表情が引き締まり、物語に引き込まれているのが伝わってきました。感情の動きが自然に表現されていて、子どもにもその気持ちが伝わっていたのだと思います。


娘が特に気に入ったのは、最後に登場する大きなオムライスのページです。ページいっぱいに描かれた鮮やかなオムライスを見て、「うわー、おいしそう!」「こんなの作ってみたい!」と目を輝かせていました。ジャッキーが自分なりに頑張って兄たちのために料理を作る姿が、子どもの心にも響いたようです。
全体を通して、娘が一番気に入っていたのは、ジャッキーの元気で自由奔放な性格です。いたずらっ子である一方、素直でまっすぐな心を持っていて、自分の気持ちをしっかりと言葉にする姿勢は、子どもにとっても共感しやすい存在だったように思います。
また、カラフルで細かい描写の絵も大好きで、ページをめくるたびに「これ見て!」といろいろなところに目を向けて楽しんでいました。
親の視点から見て、この絵本の魅力は「家族の大切さ」と「気持ちを言葉にして伝えること」を、子どもに自然と伝えられる点です。
兄弟に囲まれて育つジャッキーが、失敗を通じて気づいていく過程には、親としても胸を打たれるものがありました。ジャッキーが書いた作文のずっと一緒に暮らしたいという言葉は、子どもとの関係を見つめ直すきっかけにもなります。
また、ストーリーのテンポがよく、絵の構成も動きがあって飽きさせません。読んでいて大人も楽しくなる絵本です。
